サイード佐藤 — 243
12:64 彼(ヤァクーブ*)は言った。「どうして私が、お前たちに彼(ビンヤーミーン)を任せようか?以前、私がお前たちに彼の兄を任せ(て、裏切られ)たように?(私はお前たちの保護は信用しないが、アッラー*の保護を信頼する。)アッラー*は保護者の内でも最善のお方であられ、かれは慈悲深い者たちの中でも最も慈悲深いお方」。
12:65 そして彼らが自分たちの荷物を開けた時、彼らは、自分たちの物品[1]が彼らに返されているのを見出した。彼らは言った。「お父さん、(これ以上)何を求めましょうか?これは私たちに返された、私たちの物品です。(だから安心して、ビンヤーミーンを行かせて下さい、)私たちは私たちの家族に食料を調達し、私たちの弟を保護し、(彼の分として)ラクダ一頭分の升(で量った食料)を付け加えましょう。それは(エジプトの蔵相にとって)、取るに足らない升(の量)です」。
12:66 彼(ヤァクーブ*)は言った。「私は彼(ビンヤーミーン)を、お前たちと一緒に行かせたりするまい。お前たちが八方ふさがりとならない限り、必ずや彼を連れて(戻って)来る、というアッラー*を証人とした誓約を私にするまでは」。そして彼らが、彼に対してその誓約をすると、彼は言った。「アッラー*が私たちの言うことに対し(ての証人であり)、請け負われる*お方であられる」。
12:67 また、彼(ヤァクーブ*)は言った。「我が息子たちよ、(エジプトに入る時は)一つの門から入るのではなく、別々の門から入るのだ[1]。そして私は、アッラー*(の定め)をよそに、あなた方を益することなど、少しも出来やしない。裁決はアッラー*にのみ属するのだから。私は、かれにこそ全てを委ねた*。そして(何かを誰かに)委ねる者たちには、かれにこそ全てを委ねさせるのだ」。
12:68 そして彼らが、父親の命じた所から(エジプトに)入った時、(そのことが)アッラー*(の定め)をよそに、彼らのことを益することなどは少しもなかった。ただ、(それは)ヤァクーブ*の気がかりだったのであり、彼はそれを晴らしただけなのである[1]。本当に彼はまさしく、われら*が(啓示によって)彼に教えたものによる、知識の持ち主であった。しかし人々の大半は知らないのだ。
12:69 そして彼らがユースフ*のもとに入った時、彼(ユースフ*)はその弟(ビンヤーミーンと二人きりになり、彼)を自分の方へ抱き寄せた。彼は(ビンヤーミーンに)言った。「実に私こそは、お前の兄なのだ。ならば彼らが(昔、私に対して)行っていたことゆえに、悲嘆に暮れるのではない」。