サイード佐藤 — 303
18:84 本当にわれら*は、地上において彼のために手はずを整え、あらゆることに関する手段[1]を彼に授けた。
18:85 それで彼は、手段に則っ(て、それを駆使し)た。
18:86 こうして太陽が沈む土地に到達した時、彼はそれ(太陽)が(煮えたぎる)黒い泥の泉へと沈むのを見出し[1]、そこである民を発見した。われら*は言った。「ズル=カルナイン*よ、(彼らの内、信仰しない者を)罰するか、あるいは彼ら(を導くため)に善くしてやるのだ」。
18:87 彼(ズル=カルナイン*)は、言った。「不正*を働く者については、私たちが罰を下そう。それからその者は、自分の主*の御許へと戻らされる。そしてかれは、忌まわしい懲罰でその者を罰せられるのだ。
18:88 また、信仰し、正しい行い*を行う者といえば、その者には褒美として最善のもの(天国)がある。そして私たちは私たちの命令において、彼に易しい言葉を用いよう」。
18:89 それから彼は(東へと)、手段に則っ(て、それを駆使し)た。
18:90 そして太陽が昇る場所に着いた時、彼はそれ(太陽)が、ある民の上に昇るのを見出した。われら*はそれ(太陽)に対して、彼らにいかなる覆いも与えなかった[1]。
18:91 (事は)このような次第であった。われら*は確かに、彼に備わっていたもの[1]を熟知していたのである。
18:92 それから彼は(また別方向に向かい)、手段に則っ(て、それを駆使し)た。
18:93 そして(行く手を)阻む二つのもの(山)に着いた時、その手前[1]に、(自分たち以外の)言葉をほとんど理解しない民を発見した。
18:94 彼らは言った[1]。「ズル=カルナイン*よ、本当にヤァジュージュとマァジュージュ[2]は、地上で腐敗*を働いています。あなたに報酬を差し上げますから、私たちと彼らの間に障壁を築いては頂けないでしょうか?」
18:95 彼は言った。「我が主*が私に与えて下さったものの方が、(あなた方の財産)より善いのである。それでは、私に力を貸しなさい。あなた方と彼らの間に、高壁を築いてあげるから」。
18:96 (ズル=カルナイン*は、彼らに言った。)「鉄片を私によこしなさい」。そして山と山の間を(それで)平坦にすると、言った。「(火を起こして、ふいごを)吹け」。そしてそれ(鉄片の山(を火にすると、言った。「溶けた銅を私によこすのだ。そこに、注ぎ込むから」。
18:97 こうして彼ら(ヤァジュージュとマァジュージュ)は、それ(高壁)を越えることも出来ず、それに(下から)穴を開けることも叶わなかった。