>

サイード佐藤 — 245

12:79 彼(ユースフ*)は言った。「私たちが、私たちの(盗難)品をその手許に見出した者以外を捕まえるなどということから、アッラー*のご加護を(乞う)。そうしたら、本当に私たちはまさしく不正*者です」。

12:80 そして彼(の返事)に絶望すると、彼らは自分たちだけになって密談した。彼らの最年長者は言った。「一体あなた方は、お父さんが確かに、アッラー*を証人とする誓約[1]をあなた方にさせたのを、知らないのか?(これ)以前にも、あなた方はユースフ*のことで不手際を犯したのだ。そして私は、お父さんが私(のエジプト出発)をお許しになるか、あるいはアッラー*が私にご裁決[2]を下されるまで、この(エジプトの)地を離れまい。かれは裁決者の内でも最善のお方なのだ。

12:81 お父さんのもとに戻り、(こう)言うのだ。『お父さん、本当にあなたの息子(ビンヤーミーン)は盗みを働きました。そして私たちは、自分たちが知ったこと以外は証言していない[1]のであり、知り得ないことにおいてまで保護する者ではなかったのです[2]。

12:82 また、私たちがいた町(エジプトの人々)と私たちが共に旅した隊商(の同行者ら)に、(事の真相を)お尋ねください。本当に私たちは、まさしく正直者なのです』」。

12:83 (彼らは父親のもとに帰ると、事の一部始終を話した。)彼(ヤァクーブ*)は言った。「いや、お前たちの(悪に傾きやすい)自我が(その)事を、お前たちに惑わせて促したのである。(我が忍耐*は、)よき忍耐*[1]だ。アッラー*は彼らを全員[2]、私へと連れ戻して下さるかもしれない。本当に彼は全知者、英知あふれる*お方なのだから」。

12:84 そして彼らから背を向け、言った。「ユースフ*への我が悲哀よ!」彼の両目は悲しみゆえに白く濁り[1]、彼は(募る悲しみを)押し殺した。

12:85 彼ら(息子たち)は言った。「アッラー*に誓って、あなたは身を滅ぼしそうになるまで、あるいは(実際に)破滅する者の類いとなるまで、ユースフ*のことを思い続けます(か)!」

12:86 彼(ヤァクーブ*)は言った。「私は自分の苦悩と悲しみを、アッラー*のみに訴えるのだ。そして私はアッラー*によって、お前たちの知らないこと[1]を知っている。