サイード佐藤 — 244
12:70 そして彼ら(のラクダ)にその荷物を用意した時、彼(ユースフ*)は自分の弟の荷物に(、こっそりと)器を入れ(させ)た[1]。それから(彼らが出発しようとした時、)呼びかける者が(こう)呼びかけた。「隊商(の人々)よ、実にあなた方はまさしく盗人だ!」
12:71 彼ら(ユースフ*の兄弟ら)はその(呼ぶ)者たちの方に向かい、言った。「何が無いのですか?」
12:72 彼ら(呼ぶ者と、その取り巻き)は言った。「王の器が無いのだ。そしてそれを持って来た者には(褒美として)、ラクダ一頭分の(食料が入った)荷をやろう」。(呼ぶ者は、言った。)「私がその保証人だ」。
12:73 彼ら(ユースフ*の兄弟ら)は言った。「アッラー*に誓って、あなた方は確かにご存知になったでしょう。私たちが(エジプトの)地を腐敗*させるために来たのではなく、私たちが盗人でもなかったということを」。
12:74 彼らは言った。「では(あなた方のもとでの)、その者(盗人)の報いは何か?もし、あなた方が嘘つきだったとしたら(、だが)」。
12:75 彼ら(ユースフ*の兄弟ら)は言った。「その者(盗人)の報いは、荷物の中にそれ(器)が見つかった者、彼自身がその報いとなる[1]ことです。このように私たちは、(私たちの法において、盗みを犯した)不正*者たちに報いるのです」。
12:76 (ユースフ*の兄弟らはユースフ*のもとに戻され、)彼(ユースフ*)は、彼の弟の荷物入れの前に、彼らの荷物入れ(の検査)から始めた。それから、彼の弟の荷物入れから、それ(器)を取り出した。このように、われら*はユースフ*に対して(、ビンヤーミーンを手許に留めておけるよう、)取り計らった。彼はアッラー*がお望みにならない限り、(エジプト)王の決まりにおいて、彼の弟を引き取ることが叶わなかった[1]のだから。われら*は、われら*が望む者の位を上げる。そしてあらゆる知者の上には、(更なる)知者がいる[2]のだ。
12:77 彼ら(ユースフ*の兄ら)は言った。「もし彼(ビンヤーミーン)が盗みを犯したのなら、以前、彼の兄(ユースフ*)も確かに、盗みを犯した[1]のです」。そしてユースフ*はそれ(彼らの嘘)を心の内に隠し、彼らに対してそれを露わにはしなかった。彼は(心の中で)言った。「あなた方は(あなた方が貶している者)よりも、悪い地位にあるのだ。そしてアッラー*はあなた方の言うことを、最もよくご存知であられる」。
12:78 彼ら(ユースフ*の兄ら)は言った。「閣下、実に彼には、老いた年配の父親がいるのです。ですから彼の代わりに、私たちの誰か一人をお取り下さい。本当に私たちは、あなた様を善人とお見受けしますから」。