サイード佐藤 — 238
12:23 そして彼が住んでいた家の女性(大臣の妻)が彼を(不倫へと)誘惑し、扉をきっちりと閉めて言った。「さあ、いらっしゃい」。彼は言った。「アッラー*のご加護を(乞います)。本当にあのお方は、私によくしてくださった我がご主人様なのですから。不正*者が成功することは、絶対にありません」。
12:24 そして彼女は確かに彼を望み、彼もまた、彼女に対して欲が生じた[1]。彼が、その主*の根拠[2]を目にしなかったなら(、彼もまた彼女を求めたであろう)。そのように(見せたのは)、われら*が彼から悪と醜行[3]を逸らすためである。本当に彼は、われら*の精選された僕[4]の内の一人なのだから。
12:25 そして二人は扉へと我先に急ぎ[1]、彼女は彼の上着を後ろから(引っぱって)破いてしまった。そして二人は、扉のところに彼女の主人を見出した。彼女は言った。「あなたの家人に悪さをしようとした者の応報は、牢獄に入れられるか、あるいは痛ましい懲罰の外にはありません」。
12:26 彼(ユースフ*)は言った。「彼女が私を(不倫へと)誘惑したのです」。そして彼女の家族の内の裁決者が、(こう)裁決した[1]。「もし彼の上着が前方から破れていたら、彼女は本当のことを言ったのであり、彼が嘘つきの類いということになります。
12:27 そして、もし彼の上着が後方から破れていたら、彼女は嘘をついたのであり、彼が正直者の類いということになります」。
12:28 それで彼(大臣)は、彼の上着が後方から破れているのを見ると、(こう)言った。「実に、これはあなたたち(女性)の策略の一つである。本当にあなた方の策略は、途方もないものなのだから。
12:29 ユースフ*よ、これ(を他言すること)から身を慎むのだ。そして(妻よ、)自分の罪の赦しを乞え。本当にあなたは、過ちを犯した者の類いなのだから」。
12:30 町の婦人たち[1]は、(噂を聞いて)言った。「(大臣)閣下の奥様が、(彼女の召使いの)若者を誘惑するんですって。(彼は)彼女のことを、恋心で夢中にさせたんですよ。本当に彼女は、紛れもない迷いの中にありますわね」。